育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

OCD

脛骨にOCDのある馬の下腿足根関節滑膜の組織病理所見と臨床症状の関連(Brinkら2010)

調査で分かったこと 飛節のOCDのなかでも最も多く見つかる脛骨中間稜のOCDについて、臨床的な所見や滑膜の病理組織所見との関連を評価した調査があります。 症状を示さないOCDも多くありますが、関節腫脹を伴うOCDの症例では、病理組織学的に滑膜の細胞増殖…

飛節OCDに対する背側と底側ポーチに対する関節鏡手術と臨床的特徴と追跡調査(Jamesら2016)

OCD

調査で分かったこと 飛節OCDのある症例では、背側だけでなく底側の関節包をルーティンに検査することでメリットがあるかもしれないという報告。 実は軟骨のごく小さな病変が約半分にみられ、10%ではX線検査で検出できない骨片を摘出することができました。…

飛節OCDに対する関節鏡手術の結果(Mcllwraithら1991)

飛節のOCD 下腿足根関節(飛節)のOCD好発部位は、脛骨中間稜、脛骨内果、距骨滑車などが挙げられます。 OCDは骨軟骨形成過程で異常が起き、離断してしまった骨軟骨片をさします。OCDは関節腫脹と関連することがあり、関節炎が持続すると跛行の原因となるこ…

飛節のOCD術後のスタンダードブレッドとサラブレッド競走馬の術後パフォーマンス(Beardら1994)

調査で分かったこと 米国サラブレッドにおける調査では、競馬に出走する前の2歳までに飛節OCDが検出され、関節鏡手術により除去手術を行った症例は、2歳時までに43%、3歳時までに78%が出走しており、その母系兄弟と出走率に差はありませんでした。 参考文…

馬の半月板シストに対する関節鏡治療(Sparksら2011)

調査でわかったこと 大腿下腿関節を原因とする跛行のうち、半月板のシストはまれな疾患です。 診断は、関節内麻酔により膝関節による跛行と確定してから、関節鏡によって評価することにより可能になりますが、膝関節のOCD治療時に偶発的に発見された症例も報…

大腿骨外側滑車骨軟骨症の関節鏡手術成績37例(UpRichardら2013)

OCD

購買前のレポジトリ検査などで膝関節に認められる病変のひとつに、大腿骨外側滑車の骨軟骨症があります。これは症状を示さない場合もありますが、跛行やプアパフォーマンスの原因になりうる疾患です。 外科的に掻爬することで、術後にパフォーマンスを発揮で…

若齢馬における近位指節間関節背内側の骨軟骨片(Fjordbakkら2007)

はじめに 文献でわかったこと 参考文献 はじめに 近位指節間関節の骨片は、レポジトリ検査などでまれに見つかることがあります。 しかしながら、この骨片の臨床症状や競走成績に与える影響に関する調査は多くなく、判断が難しいことがあります。 文献でわか…