文献のハイライト
喉頭蓋エントラップメントに対して、立位鎮静下で経鼻腔粘膜軸側切開を行った症例の報告です。
手術は全て立位鎮静下で可能で、調教再開まで平均18日間でした。
競走成績や馬主への聞き取り調査から、術後の成績は良好だと判断されました。
”要約
20頭の鎮静下の喉頭蓋エントラップメント罹患馬で、表面麻酔とフック型メスを用いて披裂喉頭蓋ヒダの経鼻腔軸側切開を実施した。来院時の症状は、運動耐性の低下、競走パフォーマンスの減退、異常呼吸音、発咳であった。この手術手技は、最小限の器具を用いて簡単に実施可能であった。調教および騎乗再開までに平均18日間の安静をとった。競走成績およびオーナーへの調査から、ほとんどの馬は術後良好であった。”