腕節の盤状骨折は、そのほとんどが第三手根骨に発生します。しかし腕節の他の骨にもまれに発生することが報告されています。
”要約
5頭の馬で第四手根骨の骨折がみつかり、うち3頭は中間手根骨の骨折も併発していた。5頭すべてで診断には時間がかかり、これは臨床症状が軽いからだと思われた。すべての症例で、関節切開してラグスクリューで固定した。治療までに時間がかかったこと、安定化させるために関節をまたいだ固定をしたこと、手術による損傷があったことが原因で、5頭すべてで骨棘形成をともなう変形性関節症がみられた。5頭は全て使役に復帰することができなかったが、4頭は繁殖や放牧するのに問題がなかった。自由に運動させるのが早すぎ、1頭は安楽殺となった。これらの骨折の病態には、力学的な仮説が立てられる。”