育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

深屈腱支持靭帯炎27例(Dyson 1991年)

 

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

”要約

1986年9月から1990年12月の期間で、27頭の深屈腱支持靭帯炎を診断した。4頭で初めの臨床症状として、中手近位部の局所的な腫脹を認めた。20頭は運動直後に急性の跛行を認め、そのほとんどが24時間以内に腫脹を認めた。損傷は超音波検査によって確認された。支持靭帯炎のみを発症した13頭のうち10頭は、発症から3-9か月の期間で完全な運動に復帰し、追跡調査期間(9ヵ月-4年)には再発が見られなかった。3頭は支持靭帯と浅屈腱炎を併発しており、2頭は浅屈腱炎の既往歴があった。これらは全て完全な運動には復帰できなかった。”