育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

飛節変形性関節症検出のためのX線撮影法(Eksellら 1999年)

飛節の変形性関節症の評価には、どのX線撮影法が有効か。ルーティンな4方向の撮影画像を比較した。

 

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

“要約

 98頭のアイスランドホースの196の飛節のX線画像を調査し、異なる4方向の画像のうち、飛節遠位の変形性関節症の兆候を検出する正確性を比較した。1つの画像から見える変形性関節症の範囲と部位を、4つの画像を併せた所見を比較した。また、同じ飛節の他の3方向の画像の結果を知らずに1つの画像を読影した結果も評価した。変形性関節症は、底外-背内像で最も多く検出できた。X線所見が相対的に最も高頻度で認められた部位は、中心遠位関節および足根中足関節の背外側面であった。91の飛節で変形性関節症がみられ、活発な骨のリモデリング所見は30(33%)、関節周囲の骨増生は51(56%)の関節でみられた。”