PRISMAのガイドラインに基づいて、過去の文献検索を行い、メタ解析を行った調査があります。377報から7報を選択し、研究に組み入れました。
ここでは、馬の胃潰瘍治療に最も多く用いられているプロトンポンプ阻害薬であるオメプラゾールについて、これを予防的治療に用いた場合に調教中の競走馬をどれだけ効果があるかを評価していました。
概要
予防的に投与を受けていなかった調教中の馬では77%が胃潰瘍を患っていたのに対し、予防的なオメプラゾール投与を受けていた調教中の馬では23%のみ胃潰瘍を患っていました。
過去の文献で予防的投与量として使用されていたオメプラゾールの投与量は、0.5-4mg/kgでした。このうち1mg/kgと2mg/kgで投与した場合に、胃潰瘍予防の効果に差はありませんでした。