2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
輸送に関連した呼吸器疾患、いわゆる輸送熱が増加してきているように感じます。 競走馬にとって出走するにも休養するにも、輸送は避けられないものですが、これは競走馬に多く発生する呼吸器疾患の最大のリスク因子となっています。 レース後すぐに輸送した…
オーストラリア1歳セリで取引された馬の上部内視鏡検査を4年間分調査して、臨床的によく用いられるグレード分類を行った調査です。この分類と競走成績との関連を、オーストラリア国内での競走成績をもとに解析しています。 現在最もよく用いられている分類の…
馬の下肢部(前肢なら腕節より下、後肢なら飛節より下)の創傷管理は困難を伴うことがあります。小さな創傷であったとしても治癒遅延がおきやすく、結果的に運動復帰が遅れてしまうことがしばしばあります。 これにはいくつかの要素がかかわっていると考えら…
輸送に関連した肺炎は重篤化する可能性があるため注意が必要です。 発熱、尾翼開帳呼吸、呼吸数増加、胸部痛(動くと痛い、唸る)、沈鬱(頭が下がったまま、飼い葉も食べない)、鼻汁がみられる症例では、胸膜肺炎を疑って早急に治療を開始することが重要で…