育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

血液学

馬の炎症性腸疾患【IBD】 これまでにわかっていること③ IBDの臨床的および診断的評価その1(Vitaleら2022)

IBD罹患馬の臨床的および診断的評価 多くの臨床家によってIBDの明確な診断ガイドラインが腫脹されたが、筆者の意見では、臨床検査は段階的に進めていくべきで、侵襲の小さい検査から始め、侵襲の大きい検査に進むべきである。IBDは非特異的な臨床症状が特徴…

馬の炎症性腸疾患【IBD】 これまでにわかっていること① IBDの分類総論(Vitaleら2022)

はじめに 炎症性腸疾患(IBD)は、ヒトと動物の両方において消化管の炎症の再発を特徴とする衰弱性疾患として記述されている一群の消化管疾患である。馬では、IBDは粘膜や粘膜下織に異なるタイプの炎症性細胞が浸潤するものとして認識され、発症機序はまだ解明…

馬の偽性血小板減少症の1例(Hinchcliffら JAVMA1993年)

馬におけるEDTA処理した血液による偽性血小板減少症

アザチオプリンを用いた馬免疫介在性血小板減少症の治療(Humberら JAVMA1991年)

馬の免疫介在性血小板減少症に対するアザチオプリン投与による治療。

フローサイトメトリーを用いた血小板に結合した抗体の検出(Kimberleyら JAVMA2004年)

免疫介在性血小板減少症の診断に、フローサイトメトリーによるIgG抗体結合血小板の検出を用いた報告。

馬の血小板減少症:1989-1994年の35例(Sellonら JVIM1996年)

はじめに 血小板とは 血小板減少症 免疫介在性血小板減少症 文献でわかったこと 血小板減少症の症例 血小板減少症と関連のある疾患 予後 参考文献 はじめに 血小板とは 血小板は体内で1日当たり35,000/µL産生され、4-5日で破壊・回収されます。 血小板は、止…