育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

ウェルカム獣医学生研修!

2021.09.18 追記・編集 2022年4月採用に関わるインターン・Web説明会は終了いたしました。 ご参加いただいた獣医学生のみなさま、ありがとうございました。 引き続き、BTC診療所における職場見学・研修・インターンを募集します。 (*ただし、緊急事態宣言…

領域や疾患に関連した馬の顎関節円板の性質の違い(Cotaら2019)

顎関節は下顎骨関節面と頭骨下顎窩の関節で、その間には関節円板があり、関節機能に重要な役割を果たしています。 ヒトでは顎関節の異常にこの関節円板が関わっていることがわかってきていて、動物でも関連が疑われています。 大きな関節であるため関節円板…

第一指(趾)骨背側骨片除去後の競走成績(Colonら2000)

球節における第一指(趾)骨骨片骨折は競走馬で非常に多くみられる骨折で、多くはX線検査で診断されてきましたが、近年では超音波検査でより詳細に関節を観察して骨片が検出できることが示されています。 equine-reports.work (adsbygoogle = window.adsbygo…

球節背側骨片の診断におけるX線と超音波の比較(Plevinら2021)

前回に続いて球節の骨軟骨片の診断に関する超音波検査とX線検査の比較。 前回はこちら equine-reports.work (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); サラブレッド競走馬の前肢球節に限定した比較を行ったところ、X線検査の骨片検出感度は47%で…

球節背側骨片の診断におけるX線と超音波の比較(Vanderperrenら2009)

球節背側の骨片は、標準的な4方向(内外・背外掌内、背掌、背内掌外像)のX線検査で検出できます。しかし、ときにはわずかなくぼみや透過像として描出されることがあり、このような場合には超音波検査で詳細な観察をすることで骨片の有無や損傷の部位を明ら…

深屈腱橈骨頭の損傷に関連する手根管腱鞘炎11頭(Minshallら2012)

深指屈筋腱は、前肢後面を走行する筋肉で、蹄骨屈筋面に終止します。一方で起始部は3点に分かれており、上腕骨内側上顆から起始する上腕頭、尺骨肘頭から起始する尺骨頭、橈骨中部後内側から起始する橈骨頭があります。 橈骨中部後内側から起始する橈骨頭は…

手根管症候群の手術を受けたトロッター競走馬の成績(Carmaltら2017)

ハイライト スタンダードブレッド競走馬では、手根管症候群の症例馬は走行スピードが速いが、手術日に近づくにつれてスピードが落ちた。 競走復帰率は90.5%で、競走成績や競走寿命は、手根管症候群の症例馬と対照馬で差がなかった。 (adsbygoogle = window.…

手根管腱鞘の腫脹を伴う馬121頭の筋骨格損傷と跛行(Jorgensenら2015)

手根管腱鞘の腫脹は、育成馬ではまれな疾患ですが、より年齢の高い乗馬ではより多くみられるのかもしれません。 中~高齢馬の手根管腱鞘炎は跛行を伴うことが多く、浅屈腱や浅屈腱支持靱帯が損傷していることが多く、これは超音波検査で診断できることが報告…

慢性手根伸筋腱鞘炎15頭(Plattら1997)

手根部背側の腱構造は、内側から長第一指外転筋、橈側手根伸筋、総指伸筋、外側指伸筋と並んでいます。 多くは障害飛越競技馬で障害のトゲがこの腱鞘に貫通することで炎症が起きると報告されています。しかし、馬房内でも釘や木片が刺さると、貫通して感染が…

化膿性滑液嚢炎における細菌培養:細菌は予後に影響するか(Taylorら2010)

化膿性滑液嚢炎は、滑膜への細菌感染を原因とする病態です。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 滑液検体から細菌が培養され、さらに薬剤感受性検査まで可能であった症例は、それをもとにした抗菌薬投与治療を行います。しかし、実際には…