育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

局所麻酔のリポソーマル製剤を用いた神経ブロック(McCrackenら AJVR2020年)

診断麻酔で用いる神経ブロックは、投与した局所麻酔薬が周囲組織への拡散・分布を起こすことが数々の文献で確認されています。 また、神経ブロックに用いる局所麻酔薬には、その作用が現れるまでの時間と作用が持続する時間が明らかになっています。 最近で…

前肢跛行モデルでのブピバカンおよびリポソーマル製剤の効果の比較(Leら AJVR2020年)

ブピバカインのリポソーマル製剤とブピバカインの局所投与による効果を比較した文献があります。 この文献では、蹄に巻き付けるクランプを設置し、それをきつく締めることによって実験的に疼痛と跛行を再現しています。そして体に装着する跛行ロケーターによ…

局所麻酔薬の作用時間の比較

馬で用いられる局所麻酔薬は数種類あり、それぞれの作用時間が明らかにされています。 診断麻酔は、神経伝達路を遮断(ブロック)する手技です。これに用いる場合の局所麻酔薬は、ある程度すぐ効果が出て、早く効果が消失する特性を持ちます。 一方で皮膚縫…

手根管腱鞘内に局所麻酔薬を投与したときの肢遠位の感覚消失(Miagkoffら EVJ2021年)

手根管の腱鞘は、深屈腱および浅屈腱を腕節の掌内側で包む構造です。この部位に起因する病態は、屈腱またはその支持靭帯の損傷、橈骨尾側の骨軟骨腫、副手根骨の骨折などがあります。 手根管に沿って内側および外側の掌側神経が走行していること、また手根管…

神経ブロックまたは滑液嚢内麻酔後のMRI画像への影響(Blackら EVJ2013年)

神経ブロックや滑液嚢内麻酔は、皮下や滑液嚢に局所麻酔薬を投与する方法です。 これにより疼痛部位が判明したら、次に画像診断を行い、どこにどのような所見があるか診断します。しかし、投与する薬剤やガスが診断に影響を与える可能性は考慮されています。…

橈骨尾側外骨症を原因とする手根管腱鞘炎10頭(Nixonら JAVMA2004年)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

手根管腱鞘炎の症状と腱鞘鏡所見(Zetterstromら AJVR2017)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

手根管腱鞘内の腱鞘で観察した解剖学(Southwoodら VetSurg1998年)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

橈骨遠位骨軟骨腫の外側アプローチによる腱鞘鏡下切除(Southwoodら JAVMA1997年)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

橈骨遠位尾側の骨軟骨腫の特徴と治療成績22頭(Wrightら EVJ2012年)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

橈骨掌側の骨軟骨腫を関節鏡下で除去した1例(Squireら JAVMA1992年)

橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 文献でわかったこと 参考文献 橈骨掌側(尾側)の骨軟骨腫とは 橈骨掌側に形成される骨軟骨腫は、成長板付近の骨軟骨を原因とする外骨症や良性腫瘍と呼ばれることもありますが、明確な定義はありません。 骨軟骨腫の形状は様…

正常なサラブレッド成馬における心臓断面および機能の評価(Pattersonら 1995年)

正常なサラブレッド成馬における心臓機能の指標と断面の心エコーによる計測

軽度僧帽弁逆流の症状とエコー所見(Imhaslyら 2010年)

軽度の僧帽弁逆流症108頭の臨床および心エコー検査所見

AR症例における組織ドップラーによる症状のない左心室機能不全の検出(Venら 2018年)

大動脈弁逆流症の馬における、組織ドップラー画像による臨床症状のない左心室機能障害の検出

高温多湿環境下での運動心エコー所見(Marrら 2010)

低温および高温多湿環境下での運動前後心エコー所見