抗菌薬
はじめに 文献で分かったこと はじめに 化膿性滑膜炎は緊急疾患で、感染が見つかり次第、洗浄や抗菌薬投与を行うことが良好な予後に繋がると考えられています。 しかし、何らかの原因で発見が遅れたり、慢性化してしまった場合には、長期的な全身抗菌薬が行…
化膿性滑液嚢炎は、滑膜への細菌感染を原因とする病態です。 滑液検体から細菌が培養され、さらに薬剤感受性検査まで可能であった症例は、それをもとにした抗菌薬投与治療を行います。しかし、実際には滑液検体から細菌培養陰性となる症例が多く存在します。…
カナダ、モントリオール大学から発表された、10年にわたる化膿性滑膜炎(疑いを含む)症例について、細菌培養検査と薬剤感受性試験をまとめた調査。 これによると、全体の49%から細菌が分離され、成馬(文献によると6ヵ月以上)では、グラム陽性菌が多く分…
主に当歳など子馬では、ストレスをはじめとするさまざまな原因で免疫機能が低下し、菌血症となった結果、血行性に化膿性滑膜炎が発生すると考えられています。 一方で、成馬では穿孔性の外傷など明らかな原因を伴わない化膿性滑膜炎はまれだと考えられていま…