”要約
老齢の馬およびポニーにおける後天的な前肢球節の屈曲異常の5例について研究した。症例の平均年齢は14.8歳であった。4頭は深屈腱支持靭帯炎および浅屈腱炎から、1頭は浅屈腱炎のみから二次的に発症した。全頭で跛行が顕著で、屈曲異常の程度はさまざまであった。全頭で超音波検査を行い、支持靭帯と浅屈腱に広く癒着がみられ、深屈腱の横断面積は減少していた。この疾患への治療はあらゆるものが試されたが、それもうまくいかなかった。中手掌側の腱損傷から発症した老齢馬の後天的な球節屈曲異常は予後が悪いようだ。”