”要約
目的
深屈腱支持靭帯炎または遠位指節間関節の屈曲異常の治療を目的に、2歳以上の成馬に対して深屈腱支持靭帯切断術を行った成績を報告すること。
研究デザイン
症例集
動物
深屈腱支持靭帯炎9頭、遠位指節間関節の屈曲異常15頭。
方法
1996年4月から2008年7月の期間で、深屈腱支持靭帯切断術を行った24頭の成馬(平均6.7歳)について記録を調査した。追跡調査は切断術後から12-120ヵ月得られた。
結果
22頭の成績を得ることができた。追跡期間は6-24ヵ月(平均12ヵ月)で、その期間に18頭(82%)が意図した用途に復帰した。内訳は、支持靭帯炎が6/8、屈曲異常が12/14の復帰率であった。
結論
成馬において、支持靭帯炎および遠位指節間関節の屈曲異常に対して支持靭帯切断術を行うことで、それぞれ75%、86%とほとんどの馬は望んだ用途に復帰することができた。”