育成馬臨床医のメモ帳

このサイトは、育成馬の臨床獣医師が日常の診療で遭遇する症例に関して調べて得た情報をメモとして残すものです。

後肢近位趾節間関節の骨片摘出術3頭(Schneiderら1994)

後肢近位指節関節に骨片骨折と、それに関連した関節の腫脹と跛行がみられた症例に対して、関節鏡手術により骨片摘出を行った症例報告。これによると、3頭中2頭は問題なく競走復帰できました。

 

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

3頭の馬(2頭のスタンダードブレッドと1頭のサラブレッド)の後肢近位指節間関節において骨軟骨片が検出され、関節の腫脹と跛行がみられた。骨片は関節鏡を用いて除去した。骨片を十分に観察するには、背側関節面に正確に関節鏡を挿入することが必要であった。術後、2頭は関節に問題なく競走復帰した。もう1頭は競走のためにトレーニングしている。跛行または関節の腫脹があり、近位指節間関節が原因である馬において、高精細なX線画像が骨片の検出に必要である。