P1矢状溝部に発生する骨損傷は、単純X線検査では見過ごしてしまうようなわずかな所見しか得られない。MRI検査では微細な骨折や骨損傷として描出され、これは長期的な追跡調査でも変化なく残ってしまう。臨床的な重要度(炎症がアクティブかどうか)はシンチグラフィ検査の結果が最も反映される。
参考文献
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
8頭のスポーツホースの症例で、4頭は前肢、3頭は両前肢、1頭は後肢の跛行を呈し、X線検査ではP1矢状溝部にわずかな軟骨下骨の異常像、シンチグラフィでは同部に中程度から高度の取り込み増加がみられた。高磁場または低磁場のMRIにより、微細な骨折、軟骨下骨または骨梁の損傷が明らかとなった。8頭中7頭はP1皮質骨の掌側と背側のちょうど中間の皮質骨に病変が位置していた。残りの1頭はより背側に病変がみられた。2頭でMRIを用いた追跡調査を行ったが、異常な信号強度はほとんど変化なく持続した。
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