育成馬臨床医のメモ帳

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スタンダードブレッド競走馬におけるP1矢状不完全骨折の治療前後のパフォーマンス比較(Tetensら1997)

P1矢状不完全骨折について

P1の短い不完全骨折は疲労性傷害との関連が示唆されています。詳しくは以下の記事から

equine-reports.work

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短い矢状骨折であっても、螺子固定により癒合を早めることが期待されています。

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調査で分かったこと

スタンダードブレッド競走馬における矢状骨折発症馬について調査が行われました。

治療前後のパフォーマンスを比較したところ、競走復帰できる予後は良好ですが、競走タイムやパフォーマンス指数が低下したことがわかりました。

 

 

参考文献

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

目的

 スタンダードブレッド競走馬における、P1矢状不完全骨折が競走パフォーマンスに与える影響を評価すること。

 

デザイン

 回顧的集団研究

 

動物

 1986年7月から1992年12月の期間に、George D. Widener Hospital for Large Animalsに来院したスタンダードブレッド競走馬で、X線検査によりP1矢状不完全骨折と確定診断し、治療方法がわかっている49頭を対象とした。

 

方法

 骨折の診断および治療後のパフォーマンス指数および競走タイムについて、馬の性別、年齢、距離、馬場状態を補正したANOVAを用いて比較した。

 

結果

 競走タイムは0.7秒遅くなり、パフォーマンス指数は0.7ポイント下がった。しかし、競走パフォーマンスに影響する因子をコントロールしたことは結果に大きく影響していた。

 

臨床的示唆

 スタンダードブレッド競走馬において、P1矢状不完全骨折後の競走復帰の予後は良好である。復帰できた馬は競走タイムが遅く、パフォーマンス指数は減少する可能性がある。

 

馬の骨折整復や診断、周術期管理について詳しく知りたい方におススメ